3年後の技術進歩――中学生の子どもに聞かれて改めて考えた未来のこと
中学生の子どもから「3年後にはどんな技術が普通になってる?」と聞かれ、現在のトレンドから未来を予想してみました。AI、プログラミング、働き方の変化について、技術者の視点から考察しています。

はじめに
先日、中学生の子どもから「3年後、僕が高校を卒業する頃にはどんな技術が普通になってるの?」と聞かれまして、改めて技術の進歩について考えてみました。プログラマーという職業柄、日々新しい技術に触れているつもりなのですが、いざ子どもに説明しようとすると、なかなか具体的に想像するのが難しいものですね。
でも、せっかくの機会なので、現在の技術トレンドや開発現場で感じている変化から、3年後の世界がどうなっているかを予想してみることにしました。皆さんも、3年後の技術について考えたことはありますか?意外と身近なところから大きな変化が始まっているのかもしれませんね。
AIがもっと身近なパートナーになる

現在、私の仕事では既にChatGPTやClaude、Copilotなどのツールが欠かせない存在になっています。コードレビューやバグの原因調査、新しい技術の学習など、1日に何度も相談している感じです。3年後には、これがもっと自然で高精度になっているのかなと思います。
例えば、今はまだ「AIに聞いてみよう」という意識的な行動が必要ですが、3年後には「考えているだけで適切な提案がくる」ような環境になっているかもしれません。妻と話していても、「料理のレシピを考えてるときに、冷蔵庫の中身を見ただけで自動的に提案してくれたらいいのに」なんて言っていました。
実際、音声認識の精度も格段に向上していますし、コンテキストを理解する能力も日々向上していますよね。子どもたちが宿題をしているときに、「この問題の解き方がわからない」とつぶやくだけで、適切なヒントを提示してくれる。そんな学習環境が当たり前になっているのかなと想像しています。皆さんは、AIとのコミュニケーションがもっと自然になった世界を想像できますか?
プログラミングの概念が根本的に変わる

現在のプログラミングは、基本的に「人間がコードを書いて、コンピュータに指示を出す」という構造ですが、3年後にはこの前提が大きく変わっているのではないかと思います。既に「自然言語でプログラムの要求を伝えると、AIが実装してくれる」というツールが登場していますよね。
先日、簡単なWebアプリケーションを作る際に、「ユーザー登録機能付きのブログシステムを作って」とAIに依頼したところ、思っていた以上に完成度の高いコードが生成されました。もちろん細かい調整は必要でしたが、基盤となる部分はほとんど自動で完成していたんです。びっくりしました。
3年後には、プログラマーの役割が「コードを書く人」から「システム全体を設計し、AIが生成したコードを品質管理する人」に変わっているかもしれません。つまり、技術的な実装よりも、「何を作るか」「どのような価値を提供するか」という企画力や設計力がより重要になってくるということですね。
子どもに「プログラマーってどんな仕事?」と聞かれたときの答えも、3年後には大きく変わっているでしょうし、子どもたちが選ぶ職業の選択肢も今とは違ったものになっているのかなと思います。皆さんのお仕事でも、AIの影響で役割が変化していく部分はありますか?
働き方とコミュニケーションの進化

現在でもリモートワークが一般的になり、オンライン会議ツールでの打ち合わせが当たり前になっていますが、3年後にはこの分野でも大きな変化があるのではないかと予想しています。特に、リアルタイム翻訳技術と音声合成技術の組み合わせで、言語の壁がほとんどなくなっているかもしれませんね。
実際、現在でもGoogle Meetの自動翻訳機能などはかなり精度が高くなっていますし、音声の自然さも日々向上しています。3年後には、海外のチームとの会議で、「あれ、今日はみんな日本語で話してる?」と錯覚するぐらい自然な翻訳環境になっているかもしれません。
また、VR(仮想現実)技術との組み合わせで、「物理的には離れているけれど、同じ空間にいるような感覚でコラボレーションできる」環境も実現していそうです。現在のVRヘッドセットはまだ大きくて重いものが多いですが、3年後にはメガネサイズになっているでしょうし、装着感の違和感も大幅に改善されているはずです。
実は、保護犬ちゃんがいつもPCの前で仕事している私の周りをうろうろしているのですが、3年後には「バーチャルオフィスで仕事をしている間も、リビングで家族やペットと一緒にいられる」なんて環境が実現するかもしれませんね。働き方の未来について、皆さんはどのように感じていらっしゃいますか?
おわりに
今回は「3年後の技術進歩」について、現在の技術トレンドと日常で感じている変化を基に予想してみました。考えてみると、技術の進歩って本当に早くて、3年前には想像もしていなかった便利なツールが今では当たり前になっていますよね。
子どもに聞かれたことがきっかけで改めて思ったのは、技術がどれだけ進歩しても、それを使う人間の創造性や思いやり、コミュニケーション能力がより重要になってくるということです。AIが多くのことを自動化してくれるからこそ、私たちは「人間らしい価値」をより深く考える必要があるのかなと思います。
皆さんは、3年後の技術についてどんな予想をお持ちですか?また、技術の進歩によって、ご自身の生活や仕事がどのように変わりそうだと感じていらっしゃるでしょうか?もしよろしければ、コメントで教えてくださいね。みなさんの予想や体験談を聞いてみたいです。
きっと3年後に振り返ったとき、「この予想は当たっていた」「これは全く違った」という発見があると思います。それもまた、技術の進歩を楽しむひとつの醍醐味ですよね。
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