経験値ゼロとイチの大きな違い――なぜ「初回の体験」が人生を変えるのか

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「経験値ゼロとイチの大きな違い」について書いた記事です。初回の体験が持つ特別な力と、恐怖から好奇心への変化について、家族や技術体験を通じて考察しています。

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はじめに

皆さんは、何かを全く経験したことがない状態から、たった一度だけでも体験した状態への変化って、想像以上に大きいなと感じたことはありませんか?今回は「経験値ゼロとイチの大きな違い」について書いていきます。

先日、うちの中学生の子どもがプログラミングに初挑戦したんですね。最初は「難しそう」「自分にはできない」と言っていたのに、たった一つの簡単なプログラムを動かしただけで、目をキラキラさせながら「もっとやりたい!」と言い出したんです。その変化ぶりを見ていて、改めて「0から1」の瞬間の大きさを実感したんです。

実はこれって、技術の世界だけじゃなくて、私たちの日常生活のあらゆる場面で起きていることなのかなと思います。今日はそんな体験について、プログラマーとして、そして3人の子どもの父として感じていることを書いてみたいと思います。

皆さんも、人生で「これが初回の経験だった」という印象深い出来事はありませんか?

恐怖から好奇心への変化

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「経験値ゼロ」の状態って、不安や恐怖に支配されがちですよね。知らないものって、どうしても怖く感じてしまうものです。

私自身、初めてAIツールを使ったときのことを思い出します。妻に「ChatGPTって使ったことある?」と聞かれて、「なんか怖いんだよね」と答えたのが数年前のことです。人工知能が自分の仕事を奪うんじゃないかとか、使い方がわからないとか、変な回答をされたらどうしようとか、そんな不安ばかりが頭をよぎっていました。

でも、ある日思い切って試してみたんです。最初は簡単な質問から始めました。「おいしいパスタの作り方を教えて」みたいな、本当に他愛もない質問でした。そしたら、驚くほど丁寧で親切な回答が返ってきたんですね。

その瞬間、「あ、これって敵じゃなくて味方なんだ」という認識に変わりました。恐怖が好奇心に変わった瞬間でした。「他にどんなことを聞いてみよう?」「こんな使い方もできるのかな?」という気持ちが湧いてきたんです。

皆さんも、最初は怖かったけれど、一度体験してみたら印象が完全に変わったということはありませんか?

想像と現実のギャップ

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経験値ゼロの状態で抱いている想像って、実際の体験とは大きく異なることが多いんですよね。それも、たいていの場合、想像の方がネガティブで、現実の方がポジティブだったりします。

例えば、うちの保護犬ちゃんを迎えたときのことです。妻と私は「保護犬って、トラウマを抱えているから大変なんじゃないかな」「なつかないかもしれない」「しつけが難しいかも」なんて心配していました。

でも実際にお迎えしてみると、確かに最初は警戒していましたが、数日もすると家族の一員として自然に溶け込んでくれました。むしろ、人間に対する感謝の気持ちなのか、とても愛情深くて、私たちの方が癒されることの方が多いんです。

プログラミングでも同じですね。「コードって難しそう」「数学ができないとダメなんじゃないか」「英語ばっかりで理解できない」なんて思い込みがあります。でも、実際に最初の一歩を踏み出してみると、思っていたよりもずっと親しみやすいものだったりするんです。

最近では、AIの力を借りることで、プログラミングの敷居はさらに低くなっています。「こんなプログラムを作りたい」と自然な日本語で説明するだけで、コードを書いてくれるんですから、本当にすごい時代になったなと思います。

どのように感じていらっしゃいますか?皆さんにも、想像と現実のギャップに驚いた経験はありませんか?

「1」になってから見える新しい世界

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経験値が0から1になった瞬間、それまで見えなかった世界が急に開けることがあります。これが一番大きな変化なのかもしれません。

子どもたちと話していて気づいたのは、「知る」ことと「体験する」ことの間には、想像以上に大きな違いがあるということです。例えば、料理について本やYouTubeで見て「知って」いても、実際に包丁を握って野菜を切ってみるまでは、本当の意味で理解したとは言えないんですよね。

プログラミングでも同じです。「Hello, World!」という文字列を画面に表示する、たったそれだけのプログラムでも、実際に自分で書いて実行してみると、「あ、コンピューターと対話しているんだ」という実感が生まれます。その瞬間から、コンピューターが単なる箱ではなく、コミュニケーション相手のような存在に変わるんです。

うちの中学生の子どもも、最初のプログラムを動かした後、「次はゲームを作ってみたい」「アプリも作れるの?」「AIって自分でも作れるの?」と、質問が止まらなくなりました。経験値が1になったことで、無限の可能性が見えてきたんでしょうね。

実はですね、この「1」の状態になると、「2」や「3」に進むのは、0から1ほど大変ではなくなるんです。なぜなら、もう恐怖や不安よりも、興味や楽しさが勝っているからです。

そんなふうに感じたことは、皆さんにもありませんか?最初の一歩を踏み出した後の世界の見え方の変化について、どのように感じていらっしゃるでしょうか?

おわりに

今回は「経験値ゼロとイチの大きな違い」について書きました。

改めて思うのは、どんなに小さな一歩でも、最初の「1」を踏み出すことの大切さです。恐怖や不安に支配されている「0」の状態から、好奇心や可能性に満ちた「1」の状態への変化は、私たちが想像する以上に人生を豊かにしてくれるのかなと思います。

技術の進歩によって、多くのことが以前より簡単に体験できるようになりました。プログラミングもAIも、最初の一歩を踏み出すハードルはかなり下がっています。もし何か「やってみたいけど難しそう」と思っていることがあるなら、完璧を目指さずに、まずは小さな一歩から始めてみるのもいいかもしれませんね。

皆さんにも、「0から1」への印象深い体験があれば、ぜひコメントで教えてください。きっと、同じような体験をした方も多いのではないでしょうか。そんな体験談を共有し合えたら、とても嬉しいです。

今年も、新しい「1」との出会いがたくさんありますように。

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