子どもの頃の「好き」が仕事になる不思議な縁〜40代プログラマーが振り返る人生の流れ
子どもの頃にファミコンに魅力を感じた体験から、現在のプログラマーという仕事につながった人生の流れを振り返ります。家族と過ごす今だからこそ感じる、「好き」を仕事にできる幸せについて書きました。

はじめに

今回は「子どもの頃に好きだったことが仕事になる幸せ」について書いていきます。
実はですね、最近中学生の子どもと話していて、「お父さんって、昔からプログラミングが好きだったの?」と聞かれたんです。その時ふと、自分の子ども時代を振り返ってみると、確かに今の仕事につながる「好き」の種が、もうあの頃からあったなと気づいたんですね。
皆さんも、今の仕事と子どもの頃の興味って、何かしら繋がりがあったりしませんか?考えてみると、人生って不思議な流れがあるのかなと思います。
今回は、そんな「好き」が仕事になった体験談と、家族を持った今だからこそ感じる幸せについて、率直に書いてみたいと思います。
小学生の頃のファミコンとの出会い

思い返すと、私の「好き」の原点は小学校3年生の頃でした。当時、近所の友達の家でファミコンに初めて触れたんです。
「スーパーマリオブラザーズ」をプレイした時の感動は、今でも鮮明に覚えています。ただゲームを楽しむだけでなく、「どうやってこの画面が動いているんだろう?」「マリオが飛ぶ仕組みはどうなっているんだろう?」と、なぜかゲームの裏側が気になって仕方がなかったんですね。
友達がゲームを楽しんでいる間、私は取扱説明書を読んだり、ファミコン本体をじっと見つめたりしていました。友達には「変なやつ」と言われることもありましたが、なんというか、機械と人間が会話しているような感覚が不思議で魅力的だったんです。
中学生になると、父が仕事で使っていた古いパソコンを触らせてもらえるようになりました。MS-DOSの黒い画面に白い文字が並ぶ様子を見て、「これがコンピューターの本当の姿なんだ」と、なぜか興奮したのを覚えています。
BASICという言語で、簡単な計算プログラムを作った時の達成感は今でも忘れられません。「自分が書いた文字が、機械に命令を出している」という感覚が、本当に魔法のようでした。
仕事として向き合うようになった経緯

高校、大学と進むにつれて、プログラミングへの興味はどんどん深くなっていきました。でも正直、当時は「これが仕事になる」とは思っていなかったんですね。
大学でコンピューターサイエンスを学び始めた頃、初めて「プログラマー」という職業があることを具体的に知りました。授業で習うアルゴリズムや データ構造が、実際のソフトウェア開発にどう活かされているかを知った時、子どもの頃の「なぜ?」「どうして?」がすべて繋がったような気がしたんです。
就職活動では迷いもありました。周りの友人は商社や銀行を志望する人が多く、「プログラマーって、将来性はあるの?」と心配してくれる人もいました。でも、不思議と迷いはなかったんですね。子どもの頃からずっと好きだったことを、仕事にできるなんて、こんな幸せなことはないんじゃないかと思いました。
実際に働き始めてからも、その気持ちは変わりませんでした。もちろん大変なこともありますし、思うようにいかないプロジェクトもあります。でも、朝起きて「今日も好きなことができる」と思えるのは、本当にありがたいことだなと感じています。
妻とも時々話すのですが、「好きなことを仕事にできているヒロは幸せよね」と言ってもらえます。確かに、仕事のストレスはありますが、根本的な部分で「嫌い」と感じることがないのは、大きなアドバンテージかもしれません。
子どもたちにも伝えたい「好き」の大切さ
今、3人の子どもたちを見ていると、それぞれが異なる「好き」を持っているのがよく分かります。中学生の子は音楽に夢中ですし、上の子たちも学生時代から社会人になった今でも、それぞれの興味を大切にしているようです。
先日、中学生の子が「将来何になりたいか分からない」と相談してきました。その時、私は自分の体験談を話しながら、「今好きなことを大切にして」と伝えました。
「お父さんも、子どもの頃はプログラマーになるなんて思ってなかった。でも、『なぜ?』『どうして?』って思う気持ちを大切にしていたら、気がついたら今の仕事に辿り着いてたんだよ」
そんな話をしていると、子どもも「確かに、音楽のことを考えている時が一番楽しい」と言っていました。音楽が将来の仕事につながるかは分からないけれど、その「楽しい」という気持ちこそが、人生の方向性を決める大切な指針になるんじゃないかなと思います。
家族のペット、保護犬ちゃんと保護猫ちゃんを見ていても感じることですが、純粋に「好き」なものに向かっていく姿勢って、とても美しいなと思うんです。計算も損得もなく、ただその瞬間を楽しんでいる姿を見ると、人間ももっと素直に「好き」を大切にしていいんじゃないかと思わされます。
皆さんのお子さんや、周りの若い方たちは、どんなことに興味を持っていらっしゃいますか?時には大人の論理で「現実的に考えて」と言いたくなることもありますが、まずは「好き」という気持ちを応援してあげることが大切なのかもしれませんね。
おわりに
今回は「子どもの頃に好きだったことが仕事になる幸せ」について書きました。
振り返ってみると、人生って不思議な流れがあるなと感じます。子どもの頃の純粋な「好き」が、回り回って今の仕事につながり、そして家族を支える手段にもなっている。これは本当に幸せなことだと思います。
もちろん、すべての人が子どもの頃の「好き」を仕事にできるわけではありませんし、それが必ずしも正解というわけでもないと思います。でも、どんな形であれ、人生のどこかで「好き」を大切にする時間があることが、豊かな人生につながるんじゃないかなと思います。
皆さんの「好き」なことは何ですか?もしよろしければ、コメントで教えてください。きっと、その「好き」が人生にどんな色を添えているのか、聞かせていただけると嬉しいです。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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